木村哲矢建築計画事務所−大阪/北摂箕面で住宅の新築・改修設計 ならびに 古民家再生を行う建築設計事務所


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《きりりと建つ》
建築主の方は、建築の知識が深く、また、嗜好も非常に明確な方でした。初回のヒヤリングの際には、建築主の方自らが作図され、面積計算までもされた着彩の平面図が複数案あり、参考として雑誌などからのインテリアや植栽イメージの分厚いカラーコピーを頂きました。
住宅の設計は、建築主と設計者との協働とはよく申し上げるのですが、今回の場合は真の設計者は建築主自らであり、私はその補佐というべきでしょう。

敷地は東西に長く、南北は境界際まで隣家が建て込んだ立地です。東側敷地裏面は計画の途中で建築主が買い足した三角形状の凸部があり、その変形部も積極的に利用して境界いっぱいに建築する町家の形となりました。
光と風を住まいに導くため、表庭〜中庭〜坪庭〜裏庭が敷地に交互にちりばめられています。内部の居室は庭によって独立性を保ちつつも、食堂の面する裏庭から和室の面する表庭まで抜けるように見通しが確保され、それは同時に風の通り道ともなっています。
おもての続きの和室の他にも、主寝室や書斎にも畳敷きの小部屋を設け、生活にはユカ座・イス座の拡がりをもたらしています。
長細い中庭形式の平面の場合、どうしても廊下などの動線部分が長くなりがちですが、折れ曲がることによって単調さを避け、その折れ曲がり部分では飾り棚で視線を受け止め、曲がった先では庭に視線が及ぶように計画し、動線を単なる移動空間ではなく、室と室との移行の際の重要な間合いの場としています。
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正面外観は壁面が2層分建ち上がることとなり、出窓で凹凸の変化をつけると共に、玄関庇と和室出窓の瓦葺の庇で上下を分割しています。足元は黒いタイルで腰を固め、壁面角部は付け柱で面を引き締めています。いぶし瓦の屋根の深めの軒下には化粧の垂木を配して陰影に襞を添え、その瓦屋根の頂きはアルミ製の棟がキラリと光っています。
優しい顔の住まいが増えた街の中で、このすまいはきりりと引き締まった日本の住まいの表情をしています。
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