《記憶を留める》
昭和の中頃に建てられた住まいの改修工事です。敷地南側の庭に面して二間続きの和室が設けられています。その和室は今ではほとんど使われておらず、生活の中心となるダイニングキッチンは廊下を挟んで北側に、医院部分に接してひっそりと配置されていました。
今回の改修では二間続きの和室は広縁も含めて広いLDKとし、庭に面してオープンなキッチンとしました。そのままの姿で残した和室の天井板は年月を経て濃い飴色となり、この住まいの来歴を物語っています。
改修前のダイニングキッチンは新たに医院の待合とし、旧待合は診察室として処置室と分離を行って医院の改善も図りました。